「#保育園落ちた」を終わらせて全入を実現するためにやれること10選

今年も認可保育園の入園申請の結果が返ってき始め、Twitterには「#保育園落ちた」というツイートが溢れ始めました。

一朝一夕に解決できる問題ではないとは言え、毎年たくさんの親御さんの悲痛な思いを聞くのは耐え難いものです。

我が家は次男の結果待ちですが、兄弟加点があっても正直確実とは言えないので、そわそわしながら結果を待っています。

やるべきことは議論され尽くしている感がありますが、改めて整理すると共に、今年感じた変化について書こうと思います。

ちなみに「子どもが小さいのに保育園に預けるなんてかわいそう」「三歳までは母親が家で育てるべき」みたいな呪いの意見は、間違っているので無視して良いです。

その呪いを解く記事は別途書きますが、罪悪感を抱えてらっしゃるパパママには「大丈夫!」とだけ伝えておきます。

希望する家庭が全員入園できる「保育園全入」を実現するために

#保育園落ちた」というのは「入園申請したが落選した」ということです。

「保育園に入れないことがある」ということがメジャーになったので、そもそも諦めて申請すらしていない家庭も増えてきているでしょう。

激戦区では認可外も含めて全落ちする可能性も大いにあります。

最寄り駅が「保育園に入りにくい駅」ランキング上位に入っている東京のとある地域に住んでおります。 夫婦で長期の育休を取り、東京の激戦区で...

入園希望数と入園可能数の需給に大きくギャップがあるということです。

対策は「入園希望数を減らす」「入園可能数を増やす」のどちらかです。

それぞれについて取りうる対策の選択肢を洗い出して検証してみましょう。

入園希望数を減らすためにできること

現在多くの方が陥っている「泣く泣く希望を取り下げざるを得ない」という形ではなく、保育園以外の可能性を模索してみます。

ベビーシッターサービスを利用する

まだまだ一般化していないベビーシッター利用ですが、意外にも国や東京都は手厚い補助をしています。

またベビーシッターは、会社の福利厚生メニューに割引券が入っていることもあります。

分かりやすくまとまっている記事はこちら。

ベビーシッターの利用を考えたとき、補助金や助成金などの支援制度が活用できるか気になるママもいるのではないでしょうか。補助対象や補助金額などを知っておくと、ベビーシッターが利用しやすくなるかもしれません。そこで今回、国や東京都、地方自治体のベビーシッターに関する補助金や助成金についてご紹介します。

国の公式案内はこちら。

東京都の公式案内はこちら。

まだ一部市区町村だけが対象のようなので、広がってほしいですね。

我が家ではキッズラインさんを時々利用させていただいており、先日は次男をお願いして、夫婦と長男でヒーローショー(ルパパトです)を見に行きました。

ベビーシッターサービスは初回のハードルが高いですが、それを越えると「なぜ今まで利用しなかったんだ…」となる傾向が強いようです。

食洗機とかルンバと似てます。

もっと一般的になって、心理面のハードルが下がっていくといいですね。

私も利用しているキッズラインさんの補助一覧はこちら。

キッズラインでご利用可能な福利厚生サービスは以下のとおりです(2019年10月現在) *** __1. 内閣府ベビーシッター割引券__ __2. 地方自治体による助成制度__ `<病児病後児保育の助成>` ・東京都文京区、千代田区、渋谷区、目黒区、港区、台東区、北区 ・兵庫県西宮市 `<産後の家事・育児支援のヘルパー等...

※追記

キッズラインさん、都の認定事業者になったとのこと!

待機児童問題を解決する政策として東京都は1時間250円で利用できるベビーシッター利用支援事業を発表し、キッズラインも認定事業者となりました。 これは東京都による子育ての支援制度ですが、東京の区市町村の役所とキッズラインとに様々な手続きが必要になります。その利用・手続方法やキッズラインの利点をご紹介します。

自治体の保育サービスを利用する

「ファミリーサポート」や「保育ママ」のような保育園以外の保育サービスを自治体が運営しているケースも多いです。

「子どもはずっとファミサポさんにお世話になって、私も働きに出ることができました」という声も聞くので、自治体の保育サービスを検討してみるのも良いと思います。

幼稚園の預かり保育を利用する

厚労省管轄の保育園と違って文科省管轄の「幼児教育のための施設」である幼稚園ですが「預かり保育」という形で子どもを預かってくれるところも多いです。

ただ園によって預かり時間や長期休暇時の開園時間などが異なることもあり、近所の幼稚園がどのようなサービス提供をしているのか確認する必要があります。

そしてそもそも満3歳からが対象なので、利用できるのはそれ以降です。

幼稚園の預かり保育について課題も含めて書かれている良い記事を見つけたので紹介します。

祖父母に頼る

ある種王道といえば王道です。

子どもにとっての祖父母がご健在で、近い距離にいて、関係性がある程度良好である、などの条件はあると思いますが、頼れるとすごく良いと思います。

国としても三世代同居や祖父母との近居を推進しているようです。

仮に保育園に預けられても頼れるならとても有り難いものですよね。

我が家はどちらの両親の家も首都圏ではあるのですが、ある程度距離もあるので日常で気軽に頼るのは少し気が引けるのですが、ちょこちょこ助けてもらっています。

2年前の年末に、私も妻も風邪でダウンした時はお義父さんがおせち持ってきてくれてものすごく助かりました。

在宅ワークの推進

働き方改革の文脈でも語られることの多くなってきた在宅ワーク。

ただ子どもが家にいて仕事になるのかというと、私はだいぶ懐疑的です。

働き方の多様化として推進されることは大歓迎ですが「じゃあ家で子どもの世話しながら働いてね」はあまり現実的ではないと思います。

子連れ出勤の推進

先日話題になり私もブログに書きました。

宮腰少子化担当大臣が子連れ出勤可な会社を視察して「この取り組みをモデルとして全国に広めていければと思う」と発言したことが報じられました。 ...

上記にも書いた通り積極推進するものではないので、ここに予算割くくらいなら他のところに回してほしいと思います。

ご近所コミュニティに頼る

選択肢としてはあるかな、と思ったので一応書いてみたのですが、平日毎日ご近所さんに子どもの世話をお願いするってあまり現実的ではないと思います。

地域での子育てを推進する事業をやっているアズママさんという事業者があり、素晴らしい事業だと思うのですが、保育園の代替になるものではないように思います。

送迎・託児を顔見知り同士で頼り合う「子育てシェア」の運営と地域の親子が出会う・つながる親子交流の場づくりをしています。

入園可能数を増やすためにできること

保育園を増やす

王道中の王道です。

各自治体頑張って増やしてくれてはいるので、入園可能数=定員数は増えてきていますが、ニーズは追いついていません。

定員数の推移などが分かりやすいページはこちら。

朝日新聞の待機児童問題「見える化」プロジェクトの特集ページです。認可保育所に入れない「待機児童」の問題は一向に解消されず、都市部を中心に、子どもを保育所に入れる親たちの「保活」は激しいままだ。一体、どうなっているのだろうか?

よく「少子化なのに何で待機児童が発生するの?」という素朴な疑問を耳にしますが、「共稼ぎ世帯の増加」や「都市部への人口集中」に伴う保育園ニーズの増加が少子化のペースを上回っているんですよね。

とは言え少子化の流れが止まらないので、将来的にはニーズが減っていくはずで、それを見越すと自治体も予算を付けづらいという事情もあると思います。

それによって待機児童問題が解消に向けて大きく動いていかないという負のスパイラルができてしまっているので、国及び自治体は思い切った将来への投資をしてほしいと思います。

保育士の待遇改善

保育園を増やそうとしても賃金の低さや長時間労働、命と向き合う重み、社会的地位の低さなど、保育士を続けるインセンティブが弱いことが大きな課題なので、そこを解消すべきです。

国と東京都の施策がまとまっている記事はこちら。

給料がいつになっても低いと言われる保育士のお仕事。そもそもなぜそんなに低いのでしょうか。その給料が引き上げられる具体的な政策の実施は進んでいるのでしょうか。政府の処遇改善策や実態、加えて少しでも給料を上げるために参考にしたい求人の探し方について解説します。

国も賃金改善のために動いています。

東京はもっと思い切った改善策を様々な角度から出しています。

とは言えまだまだ、全国平均との格差が解消されたとは言いにくい現状です。

我が家も含めて、保育園にお世話になっている親の立場からすると、本当に保育士さんは有り難い存在で、頭が上がりません。

命を育む素晴らしい仕事であり、社会貢献性も高いので、しかるべき賃金や待遇が整えられてほしいものです。

保育環境の規制緩和

保育士一人あたりで世話をする児童数を増やしたり、敷地面積の下限を下げたりというものです。

これは一応解決策の一つではあるのですが、多くの方が懸念されるように私もすごく慎重派です。

保育園は「子どもが安全に育っていける安心できる環境」であるべきで、そこを損ねる安易な規制緩和は本質に目を背けるものです。

本質を無視した数合わせのための規制緩和には断固反対します。

タイムリーに保育行政や現場の課題を書いた骨太な記事が出ていたので紹介します。

待機児童対策のため急ピッチで保育所が作られるなか、保育士が低賃金で長時間労働という“ブラック保育所”の存在が目立っている。その構造的な問題はどこにあるのか。

今年感じた変化と希望について

子育てに関する話題について語る当事者のほとんどが女性です。

今もその構図が大きく変わったとは言えません。

しかし、子育ての当事者としての意識を持って頑張っているパパたちが増えてきたことも、その姿が見える化してきたことも間違いないと感じています。

「育休取得経験のある男性」というニッチな条件でもでたくさんの方のTwitterアカウントが見つかった、という記事を先日書きました。

Twitter大好きな高橋です。 育休男子.jpとしてもTwitterやっていて、おかげさまで2000を越えるフォローをいただいております...

私が理事を務めているパパコミュニティPtoCでもパパ同士で子育てや夫婦関係、仕事との両立についてたくさんの意見や思いを聞くことができています。

そして若い男性の意識も確実に変わってきていることは様々な調査でも明らかになってきています。

マイナビのプレスリリース(2019年1月29日 11時00分)マイナビを発表

上記の調査では「育児休業を取って積極的に子育てしたい」男性が過去最高の43.6%で、「育児休業は取らないが夫婦で子育てはしたい」も合わせると8割を超えます。

子育て領域に男性というプレイヤーが増えてくることは「#保育園落ちた」問題のみならず、解決に向けた大きな後押しになることは間違いありません。

やるべきこと、できることはある程度出尽くしたので、「迅速に」「どのように」やるかだけです。

こんな悲しいタグや「保活」なんて言葉がなくなるように、我々一人ひとり、少しずつでもできることやっていきましょう!