「#育休を考える日」イベントで伝えたかったこと

久しぶりに「男性の育休を推進する」という目的ど真ん中の記事を書きます。

Buzzfeed Japan主催のだって家族といたいから #育休を考える日というイベントにリモートゲストとして出演してきました。

MCのハヤカワ五味さんのイベント後のツイートを見て、良いイベントだったなぁと改めて感じています。

是非本編をご覧いただきたいのですが、ここでは本編で語り尽くせなかった部分について補足していきたいと思います。

男性の育休取得はまだまだマイナーな選択肢

男性の育休取得率は2019年度で7.48%です。

増えてきているとは言えやっぱり少ないですよね。

そして取得期間は「5日未満」が最も多いという(汗)

五味さんが「語学留学だったら『ハロー』が言える程度で終わっちゃう期間」とおっしゃってましたが、ホントその通りだと思います。

自民党の中に議連ができるなど男性育休推進に関する議論は急速に進んでいますが、現状はなかなか厳しいです。

長男誕生時の育休について

育休期間

私の話をしますと、長男誕生時は9ヶ月妻と一緒に育休を取得しました。

4月に幸いして保育園に入園させることができたので、4月以降慣らし保育しつつ私も妻も順次仕事に復帰しました。

ここで大きく失敗だったのが「仕事と子育ての両立」に関するイマジネーションが足りなかった、ということです。

当時は会社員で、ワークスアプリケーションズというIT企業で勤めていたのですが、育休前と同じように仕事人間としてアクセルを踏もうとしてしまっていました。

会社も仕事も好きだったので、育休期間中は「仕事を我慢している」というマインドがあったんですね。

復職して「よっしゃ仕事じゃ仕事じゃ!」というテンションになってしまったのです。

しかし思った以上に子どもは頻繁に体調を崩すんですね。。。

朝保育園に預けて、会社に向かう電車の中で保育園から「お預かりした時は元気だったのですが、先ほど熱を測ったら38度ありまして・・・」と電話来てとんぼ返りしたり。

家で仕事もできると言えばできる状況ではありましたが、お迎え行って小児科行って薬もらって帰宅してミルクあげて薬飲ませて寝かしつけて、とかやってると仕事する時間も気力も無くなるんですよね。

日中仕事できなかった分を夜中や土日に取り戻そうとしたりしてたら心身共にしんどくなりました。

そして同時期に復職した妻を私以上にしんどい状況にしてしまいました。

家庭にまつわるリソース配分は妻に大きく寄せてしまいましたし、土日にうとうとしながら離乳食あげてる夫なんて危なっかしくて不安になりますよね。

そういうこともあったので「仕事と家庭の両立」に関しては私は「大失敗」しました。

次男誕生時の育休について

長男の時の育休経験や両立初期の「大失敗」を踏まえて、二人目が妻のお腹の中にいる時に色々と考えて会社を辞めてフリーランス(個人事業主)になりました。

複数企業と業務委託契約を結んで仕事をすることになったのですが「子どもがいるので優先するケースがあること」「在宅ワークは必須」「妻が妊娠中であること」「出産後しばらく休暇プラス時短勤務にすること」など、条件面でしっかり伝えた上で、必要な事項は契約上も盛り込んでもらえるように交渉しました。

そしてこだわったのは「妻の復職タイミングに合わせて休暇プラス時短勤務にすること」です。

個人事業主は育児介護休業法で定められている「育児休業」の対象外になるため給付金もありません。

仕事を休む、減らすことは、イコール収入がガッと減るということなので、長男の時のように長期で取得するのは難しいと考えました。

ただ、そもそもの勤務体系を柔軟にしたことと、前回の大失敗を踏まえて「妻の復職時のフォロー」を重視して設計しました。

結果として「誕生直後に一週間の休暇、その後一ヶ月の時短勤務」「妻の復職タイミングで一ヶ月の時短勤務」という形で調整しました。

その分ある程度収入は下がりましたが、織り込み済みで計画を立てていたので金銭面で困ることは幸いにしてないようにできました。

ニッチな事例かもしれませんが、この辺りの調整や交渉、契約の中身などにご興味ある方いらっしゃればご連絡いただければ話せる範囲でお伝えします。

日本の育休制度は実は手厚い

育児介護休業法で定められている制度の中に「パパ休暇」「パパママ育休プラス」というものがあります。

「パパ休暇」は「パパは二回育休を取れる」というもの、「パパママ育休プラス」は「パパママ共に育休取得する場合、取得可能期間が二ヶ月伸びる」というものです。

制度の詳細は厚労省イクメンプロジェクトのサイトをご参照いただくとして、主旨としては「夫が妻の復職時にフォローできるようにしましょう」というものです。

私は学生時代から「将来子どもが生まれたら育休取るぞ」と決めていたこともあり、育休関連の制度には明るいつもりでしたが、制度の目的・主旨は分かっていなかったですね・・・ホントよくできてるし手厚い制度設計がされているものです。

給付金の支給期間も諸外国と比べて長いですし、支給金額も実質8割支給としっかりしています(現在支給額を上げる議論が始まっています)。

ただ、残念ながら経営者やフリーランサーなど制度のカバー対象から漏れている人も多いです。

「雇用保険に入ってるから給付金が支給される」という仕組みではなく「子どもが産まれた家庭に対して支援がある」という仕組みに変えていく必要があると思います。

男性育休に関して大きく変わることへの期待感が高まっている

元々国としての制度は手厚い日本ですが、実態が伴ってきませんでした。

政府や民間の「啓蒙」活動も成果として実を結んでこなかったのが実情です。

しかし2019年になって「啓蒙」を超える具体的な変化のキッカケが増えてきています。

小泉進次郎環境相の「育児休暇」取得も記憶に新しいですが、自民党内に「男性育休義務化議連」ができたり、具体的な政策レベルで強い提言がされ始めています。

そしてコロナ禍による在宅ワーク推進で、家庭におけるタスクの大変さやボリュームに気付く男性が増えてきたのではないかと思います。

ハヤカワ五味さんが「まずは知ることから」とおっしゃっていましたが、多くの男性たち、パパたちにとって「妻の、ママの苦労や考えていることを知るキッカケ」になったとしたら、すごく前向きな変化に繋がっていくのではないかと期待しています。

ちょうど最近その辺りを含めてものすごく分かりやすく解説された本が出ているので皆さん是非読んでみてください。

仕事も育児もひっくるめて大事にしていることは

これを事前に聞かれていたのですが、直前まで何にしようか考えて

「何としてでも”余裕”をつくる」

にしました。

大切にしていること

劔樹人さんからも「余裕」という言葉が出て「分かる〜」と思ったのですが、余裕が無いと判断をミスりやすいんですよね。

当たり前のことなのですが、日常からフルスロットルで100の状態だとイレギュラーが起きた時に120出さなきゃいけなくなっちゃうんですよね。

そういう時に判断ミスったり行動ミスったりすると、悪い方向にスパイラルしていくのでホント良くないです。

特に子どもの安全や健康に関わる部分で判断や行動を誤ると、言葉の通り致命的になりえるので非常に危険です。

世論や職場環境、夫婦関係などままならないこともたくさんあると思いますし「余裕を持てって言われても・・・」と思うのは分かります。

しかし、だからこそ「何としてでも”余裕”をつくる」という強い言葉にしました。

特に男性は「我慢と忍耐」を美徳としがちだったり「男らしさ」に囚われてたりするので、頑張り過ぎちゃう、溜め込んじゃう傾向があると思います。

私もそうです。

「気合と根性」大好きですし「カッコいいかどうか」みたいな基準で物事を考えてたりします。

呪縛から自由になってきた部分もあると思いますが、もう30台後半なのでなかなか変われない部分もあります。

ある程度「まぁしゃーないか」と前向きに諦めつつ、囚われてることを自覚した上で「余裕を持つこと」を上位に置いておくとうまくいくかな〜と思って試行錯誤しております。

おわりに

長男が5歳なので「育休男子.jp」としての活動も約5年になりました。

ライフワークとして細々と続けておりますが、男性育休が過渡期でホットな時期にこのようなイベントに呼んでいただけたのはすごく嬉しかったです。

正直最初声をかけていただいた時は「わーい参加しまーす♪」みたいなテンションだったのですが、参加される皆さんの顔ぶれを見て「あれ、俺みたいな在野のオジサンがこの中で話すのか・・・マジか・・・」みたいになってました(汗)

しかも生放送だし、アーカイブの残るし、直前までホント緊張していたのですが、皆さんのおかげでリラックスして楽しく参加できました。

引き続き在野のオジサンとして男性育休を推進していきます。

メディアの方でも企業の方でも個人の方でも、私の経験がお役に立てそうであればTwitterDMでお問い合わせください。

Buzzfeed Japanさん、積水ハウスさん、参加者の皆さん、この度は本当にありがとうございました!